決算未達3回もウォール街はコインベース株に強気

概要:ウォール街はコインベース株の目標株価を引き下げたが、大半のアナリストは「買い」を維持した。4-6月期は3四半期連続で予想を下回る3億5950万ドルの赤字(1株1.36ドル)で、売上高も予想割れ、取引量は前期比24%減。ベンチマークは目標を230ドル、ニーダムは177ドルなどに引き下げたが、バークレイズだけが「売り」とした。強気筋は暗号資産取引シェア10.3%の最高記録や会員・予測市場の成長を重視。株価は約151ドルで、平均目標値は約230ドル。

ウォール街はコインベース株の目標株価を引き下げた。同取引所は3四半期連続で市場予想を下回った。ただし、多くのアナリストは推奨を変えなかった。大半はいまも「買い」を維持している。

目標株価とは、アナリストが12か月後にその株が取引されると予想する水準を指す。今週、複数の企業がこの目標値を引き下げたが、レーティング自体は据え置いた形だ。

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今四半期で何が起きたか

コインベースは4月から6月までの3か月間で3億5950万ドルの赤字となった。1株当たりでは1.36ドルの損失。市場予想は1株当たり17セントの赤字にとどまっていたため、大きな乖離となった。売上高は12億2000万ドル。アナリスト予想の12億9000万ドルを下回った。前年同期は15億ドルだった。

取引が失速の主因だった。シチズンズによると、顧客の取引量は第1四半期比で24%減。値動きが数年ぶりに小さくなり、売買が減少した。COIN株は3四半期連続の赤字に沈んだ。

サブスクリプション事業も業績を救えなかった。この部門は5億5500万ドルの収益で、市場予想の5億9400万ドルに届かなかった。

目標値下落も、格付けは据え置き

ベンチマークは目標株価を270ドルから230ドルに引き下げたが、「買い」格付けを維持した。ニーダムは177ドル、ローゼンブラットは200ドル、ベアードは130ドルに設定したが、いずれも業績悪化を一時的とみている。

みずほは155ドルでニュートラルを継続。バークレイズのみが強気派に異議を唱え、「アンダーウエイト」(売り)とし、目標を95ドルとした。

2社は目標値を維持した。バーンスタインは330ドルの目標を据え置き、シチズンズも325ドルを維持。同社によると、コインベースは計画よりも費用を抑えた。5月に実施した人員削減の効果が現れつつある。

コインベースの格付・目標株価

こうした動きは決算発表前から始まっていた。Citiは先週、目標株価を41%引き下げたが、それでも「買い」を維持している。

なぜ強気筋は買い続けるのか

強気の投資家は取引手数料には賭けていない。その他の事業領域に期待している。

コインベースは全暗号資産取引の10.3%という過去最高のシェアを記録した。予測市場の収益は3か月で2倍に。コインベースワンの有料会員数も過去最高水準に達した。

同社は現在、永久先物や株式も取り扱っている。自らを「すべての取引ができる取引所」と位置づけている。

ただし一部機能は遅れている。シチズンズによれば、USDコイン(USDC)の新機能投入が当初予定より遅れた。銀行側もUSDCの収益環境に懸念を表明している。

サークルの経営陣は、ステーブルコインの利用拡大が暗号資産取引を上回ると主張している。コインベースはこの動きの加速を必要としている。

コインベース(COIN)株価推移 出典:Yahoo Finance

COINは金曜日に151.24ドル近辺で推移し、2.41%下落した。アナリストの平均目標値は229.74ドル付近。両者の差は、市場の期待を示している。

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